時代が後からついてくる

靴とかかわって47年、いまだに靴の甲素材は、革ほどの耐久性はおとるが「布帛または帆布」がもっともすぐれ材料だとおもっている。

だから「あなたの靴にたいするおもいを一言でいうと・・・」と問いかけられると、間をおかず「duck Inferiority complex (ズック コンプレックス) 」とこたえる。「スニーカー コンプレックス」といってもいい。

まだ布帛履ものは外履きではなく上履き専用だった1960年代、Tシャツ、タンクトップに布帛履ものを外履きしだした流れに「近頃の若者は下着と上履きで歩く」と世の大人たちにひんしゅくをかった、そんな時代があったなどと、今の人は信じがたいだろう。

まだ、スポーツシューズは、それぞれの競技専用の用具であり、スポーツ専門店の占有マーケットで、タウン履きの一般靴専門店では取り扱うことのできない時代に、この手の履ものがカジュアルの主流になると先見し、今ではあたりまえの業態になっているが、1977年、スボーツシューズのカジュアル化を目す専門ショップ [アム スポーツ フットウェア・銀座店]を企画プロデュースする。

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スポーツ業界の抵抗をはねのけて、集めたブランドは・・・

Adidas、Puma、Asics-Tiger、Pro-Keds、Nike、Lotto、Convers、Brooks、Head、Addax、Top-Sider、Bata、Vans。

いまでも靴づくりのおもいは「布帛または帆布にたいする渇望」の線上に在るのは言うまでもない。

時代が後からついてくる。

だから、ここでスポーツ系の靴をいっしょにつくると、この40年前の感慨がひとしおである。

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ディヤーズ歴1年11ヶ月の C・N さん、2足つづけてつくる。なかなかのできばえになつている。

グレーの側面はスリーライン。レッドの側面は大きな星。アディタスとコンバースのパロディである。

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ショップ キララクターは「靴で喰ってます」とモゲをカリカチユアライズしたものである。オープン当時に配布したTシャツを33年(5年前)ぶりに復刻したときのショット。

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