木型は資産。

木型にたいする捉え方を、経費勘定にするか資産勘定にするか、この違いで靴にたいする姿勢がわかる。

日本では、大方、木型は経費勘定になる。

木型作成の費用と生産足数で割合だした数字が製造経費にカウントされる。

その木型で100足つくるのと1000足つくるのでは、大きな差になって来る。だから靴が売れなければ、その木型は即、経費としておとし、あらたな木型をもとめるコトになる。

市場で売れ行きのいい評判の靴が、木型屋の作業部屋に山積みになっている。売れている靴と同じ木型の注文が殺到するわけである。

「moge」を冠した既製靴時代の10年間、木型は、発注側がもち、それぞれの製造側に貸し出して、仕様見積書から木型費用を盛り込ませなかった。

既製靴を10年キッカリに終止したときに、預けていた木型を全部ひきとり、後年、ワーカーズで靴手房をたちあげる人たちに配布する。

40年前、木型番号を女ものは5001番。男ものは5501番からはじまり、01番が、08番に、さらに13番と時代とともに変化しているが、いまだに現役である(「5」はモゲのラッキーナンバー)。

なぜなら木型は資産であり、履歴であり、つくり手側の個性なる。

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その木型#5508で、リアル・アイビーのサドルシューズをものにしたディアーズ歴1年7ヶ月の T・M さん。

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この木型のイメージは、アメリカン トラッド1973年につくつたものだがアメトラの総本山ヴァン ジャケットが1984年に消滅、VANの一期生を任じるものとして哀感のきわみであった。

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