はじめての靴

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ディヤーズ歴、n・k さん。ちょうど4ヶ月目で、はじめての靴が履けるまでなった。

けして「できあがった」などとは言わない。

足入れして、歩く。不具合がないか、つくった本人がたしかめる。まだ外での路上歩行できないので、万全の評価はではないが、靴はつねに途上にあるとする認識がなければならない・・・といつも思っている。

手づくり靴は、文章にたとえれば「・・・、」読点で、「・・・。」と終止符をうつわけにはいかない。

足いれ(静的評価)は、すぐできるが、歩き(動的評価)の歩行バランスの偏りからくる不調和は、あらかじめ足底挿板(DYMOCO システム)による補正をほどこしてあるが、時間がいる。不都合はそのつど手をいれなければならない。

経年で靴に不具合が生じたら修理の手を入れる。だからいつまでたっても

「・・・、」なのである。

「・・・、」と「・・・。」の在り体は、前者が手づくり靴で、後者は「既製靴」。手づくり靴であっても、あらかじめつくりおきする靴とか「○○展」などに出展する作品なども「完成品」にしなければならない。

手づくり靴と既製靴は、なにからなにまで非対称としてとらえなければ、手づくり靴は意味をなさない。

n・kさんはサイズ 27,0 センチ相当、手にもつとズシッとくる。
それなのに履くと「なぜこんなに軽いんですか」と聞かれる。

フット フィッテングとは、靴と身体が分離してなくて、身体と一体になる。

つまり身体の一部になるので、体感重がゼロになると説明する。

はじめて靴をつくる人は、つくるプロセスを経て、いろいろなコトを頭ではなく身体で感じとる大切さを知ってほしい。

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