手の内なる声を靴にする。

ディヤーズ(靴の教室)の一人が、靴の爪先部や踵部に入れる芯に使う床革でつくりたいという。

床革は、床革は本革の2層目にあたり繊維が荒く、芯に使う素材なので柔軟性に乏しく木型にそわせツリ込むのが無理なので、甲部と底域はすべて手縫いでまとめました。
さらに、床革の裏を表面にして、その素荒な質感と手縫が、一貫して大好きなディヤーズ歴11年目の J・A さん(女)。その作業の日に履いてきた、自分の手がけた靴もアップしまた。

シュー デザイナーは、やれポリシーだの、ライフスタイルだのとコンセブト ワークのプロセスを経て商品化しますが・・・「コンセフト ワークとは」と問うと「でっち上げるコトでしょう」と返えってきた。
そこには、コンセブト ワークは、じぶんのあずかり知らない、虚構に過ぎないとする空虚感がつたわってくる。
また手づくり靴のつくり手で、かろうじて自尊を靴作家と称し、外向きに見栄を切るコンセプトワークよりも・・・
J・A さんのような、生き方、感性、美意識が、素直に、自然(じぜん)な表象に接していると、もはや、コンセプトなどを振り回すモノづくりでなく、手( = 身体)の内なる声を靴にするモノづくりが、時代ではなかろうか・・・と思います。


 

 

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