靴の現在(ブログ)

靴の産地・東京浅草史といえる『靴づくりの文化史』2011年6月.現代書館刊からの一文抜載ですが・・・

「これだけ靴の学校がだきて、注文靴をやろうという人がでているけど、製靴工場で働こうという人がいない。業界全体が体力がなくなって就職先を用意できないのも問題だれど、肝心の学生たちも工場で働く気がない。そういう人は経験もなく中途半端な腕なのに、靴づくりの教室をひらくんです。 でもね、何年かは、人をだませるか知らないけど、被害に合うのはお客さんであり、生徒さんですよ。つくりぱなしだし、こんなことやっていて、手縫いの靴にお客さんが、本当に戻ってくるかどうかね」。と危惧している。危惧すべきは、この文言の御仁が属する靴産地・浅草の現状を如実にあらわしているコトに本人が気がついていない。靴は、老練の職人がキャリアをかけて技巧技能をすくしつくるモノでなければならないらしい。

その既製靴が、この国で日常履きになって70年、どれだけの人の足に不都合をおこしてきたか、この御仁は考えたコトがあるのだろうか。

「#KuToo」問題がおこるべきして、現場からおきてきたように、靴は、社会と深くコミットしなければ、なりたたない時代に入っていて、靴が靴として、あるべきファクトへの問いは、ますます、きびしさをますコトでしょう。

靴の真実とは、この70年「靴に足を合わせろ」といわれつづけた・・・
シュー フィッティグから、
足に靴を合わせるフット フィッティグへ、
さらに足元のバランス不調が身体、全体に波及する前に、歩行時のバランスを調整する。
これが靴の現在なのです。

なので、既製靴は、シュー フイツテングの技法、足元のバランス調整の技法、この2つの補完技法があって・・・はじめて「靴は、靴になる」のです。

靴は身体のリアルにかかわるので、メディアが、礼賛する靴職人の至芸を謳いあげる時代はないのです。

フット フィッティングとは、靴づくりに必要な、履く人の足計測値と足の性質のデータと靴をイコールにするのが手づくり靴・・・
つくってもらう、オーダー メイドよりも、
じぶんの手でつくセルフ メイドが、いちばん良いのは、じぶんの「足を知る」コトにつきるからです
じぶんの足を知り、
じぶんの感性で、
じぶんの情緒を
イメージした靴の型紙を自分でつくり、自分の手で、靴を丸ごと足分つくる。
靴の本質を具体しているのが、ただの「素人」だと、このコトを先述の御仁は知るよしもなく、靴の産地浅草が、そもそも「井の中の蛙」といわざるを得ない。

シュー ワークショップ・moge のディヤーズ(靴の教室)メンバー、靴歴23年のK・Hさんも、すべてセルフ メイドする人。


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