凛としたセメンテッドの靴

この国の靴技は、だれがきめたのかハンドソーン・ウェルテッドの技法を至上の技法とし、セメンテッドは侮蔑の対象と底付け技法が、市場での評価基準にされていますが、視点を「生活する身体」にうつすと「そんなこと無いでしょう」となる。もう底づけ技法で評価の仕分けをするのはやめにしたら・・・そんな市場の幻想に惑わされないで、生活する身体のリアルを受けとめて、靴を身体化する技法を評価基準にしたら・・・と思いますョ。
毎年一足づつ1996年から、21年間オーダーする T・I さんの靴。年に一度、補修する。靴を見ればわかるように、とても丁寧な暮らしぶりが、うかがえますね。足と歩行は年々かわっていくのに合わせてつくっています。今年はこの5足が補修で1足が2018年を迎える靴です。
靴は完成しましたという「句点」はなく、永劫に「読点」で、これで終わりということはありません。1996年の靴は、甲部も底部も材料は全部新しいのに何度入れ替わっています。手づくり靴はセメンテッドでも、手をいれていけば、21年目、まだまだ履きつづけていく靴を。ボクは「凜としたセメンテッド」とし、この靴と同列に並べられる靴が、
どれほどあるだろうか・・・と思っています。
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2017/1217 pm16:00

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