2010/ Jun _ 03

靴をどう評価するか/ 静態と動態の融合

「そうだよね・・・」とか「それもありだよね・・・」とか、場の空気をよん

で、あたりさわりの無いことに相づちをうち、できるだけ波風をおこさないよ

うに目配りをして、流布するモノコトになんの疑いもなく便々とやりすごして

いる人たちの場を見るにつけ、とてもそんな場に身のおきたくないなぁ・・・

と、そのような場から果敢に逃だすことにしている。

尻尾をまいて逃だするのではなく、この果敢に逃亡することがとても大事な

コトだと思っている。

果敢な逃亡は、すなわち新たな地平への進出を意味するからである。

そうじて靴業態のドンづまりから尻尾をまいての逃げたす人たちを、この27年

数多く見ている。

靴業態のドンづまりは、今はじまつたことではない。思えば、27年前に、この

国の既製靴業態に愛想をつかし、靴を機械から手におきかえワークショップを

掲げ、あらたな地平へ果敢に歩を進めるたのも、靴という道具のまともな評価

の道筋をつけなければ、靴を介して生きる意味を失ってしまからである。

師匠なるものを拒み、自在自学、ただ手に導ちびかれて気づく、身体知、経験

知だけで、まったくゼロから一つひとつ、靴とは何か、靴は何をしなければな

らないか、本意、本義を実体化し、手づくり靴のあらたな道筋を拓く・・・こ

のことをして何を果敢といわざるか、今日、陰気な靴業態でただ一つ陽のあた

る場は、この国で、いや世界でも例がなかった、たった一つ、靴のワークショ

ップが、自然の流儀として多くの人が集まる場になっていることは、まことウ

レシイことである。

靴はモノとして静態固定評価(作品)することの意味は、既に喪失している。靴

はもっと動態としてアクチャリティーに評価しなければならないと思っている。

それにしても「どうだ ! まいったかー」と靴技の後ろにかくれてしまう人とな

んと多いことか。なさけないネ・・・

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06/03 am 02:30

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