2006/ Oct _ 12

箔押し

手づくり靴の仕事を始めた20年前、どうしても履く人の名前を入れたくて

ネーム箔押し機を探したが、製版をつかった量産タイプで、いちばん小さ

なものでも必要のない機能がゴテゴテついた大型なものばかりで、組活字

での個人名を入れるのには適当なものがない。

たまたま渋谷の東急ハンズの革材料売り場で小型で組活字の箔押し機で個

人名を入れるサービスをしているのを見つけ、入手先を聞いてみたが当た

り前のことだが仕入れ先を教えてはもらえなかった。

幸運にもそれから何年後かに、かってハンズの革売り場で働いていた人が

ディヤーズで靴づくりをはじめたことがありその人から聞き出してやっと

念願の箔押し機を手に入れた経緯がある。

その箔押し機もガタがきはじめたので、買い換えようとしたが、その製造

元が廃業して入手できなく、しょうがないので大型の量産式を購入したが、

扱いにくく不評なので、機械屋にたのんでつくってもらうことにした。

試作をくり返し、1年がかりで完成したのがこの小型箔押し機である。10

台つくりワーカーズの OG、OBもつかっている。

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手づくりものは手書きがいちばんだとは思うが、インソールに組活字で、

名前とつくった年月が入ると、つくったプロセスのピリオドになる。

とくにオーダー靴の場合には、ことのほか喜ばれる。

手づくり靴といえども仕事となると、手の働きのチョット先を助け補う合

理をまったく否定するわけではない。

量産型でなく手づくり靴を仕事にする新しい仕組みのために必要な機器が

なければ、手仕事に合う小型機器は自分てつくるのが必要条件になる。

これまで多くの機器をつくり出してきた。

今、多くの手づくり靴の現場に小型グラインダー、プレス機器が使われて

いるがその事始はモゲワークショツプである。

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(初稿) 06/10 am 08 : 00

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