2005/ Jun _ 04

希望という地平 10

おいおい、お前さんたち何をやっているんだい。

「シューフィル・ライブ」では、知己の人も見かけたが、廊下の隅で、またし

ょうのない話をする気もなく、モゲワークショップのOB,今期ワーカーズ、と

今期エスペランサ学院生2人、計5人で近くのコーヒーショップで、小1時間懇

談して引き上げた。

この場で、頭を横切ったのは、他校の人とも膝を交えて話す機会が必要だと

いうことだ。

今回の「シューフィル・ライブ」 に参加して、ただひとつの収穫は、シュー

フィル・ライブ でなく、場外での懇談にあつた。

モゲワークショップでも「シューフィル・ライブ」とは違うがそれぞれの学

校を横断的に、つまり靴の技法を手につけつつある人、仕事の仕方の分から

てない人たちに・・・

業界に留まって、分業職手になりたいのか、

業界に留まって、シューデザイナー、もしくはブランドを立ち上げて独立した

いのか、

業界に見切りをつけて、靴の仕事がしたいのか、

既製靴の技法と手づくり靴の技法の違いをおいながら相互につっこんで話あう

[場] を月一度つくりたいと思っている。

具体化したら、早い機会にお知らせしよう。

今回の「シューフィル・ライブ」 の荒涼とした風景をライブ = 再現してみよ

う。

シューフィル・ライブの参加は、これで前回と今回で2回目だが、前回も確か

今回と同じ問題を取り上げていた。

靴の技法を手につけつつある人、仕事の仕方の分からない人、すでに仕事に入

っている人を結ぶ「スローシューズと21世紀の靴産業」という壮大なテーマ

性を考えてみるにつけ養成機関側として参加せざるを得ない。

しかし参加していたのは、靴の技法を手につけつつある人が10人たらずで

21世紀の靴産業を担うであろう業界側、養成機関側の参加は一人としていな

かった。ライブの内容はおしてしるべきである。

今回は「パネル・ディスカッション」と名をうって「靴産業の現状とこれから」

「企業が求める人、仕事に必要なこと」とあるので、また参加せざるを得なく

会費2000円を払って参加したが、前にもとりあげたが「パネル・ディスカッ

ション」の体裁、内容はパネル・ディスカッションの体をなしていない。

当然、体をなしていないのに中味を期待できるわけがない。

パネルとは、パネラーそれぞれが相対する意見の持ち主で構成され、テーマ

にたんする「基調提案」がパネルの意味である。

基調提案がなければパネル・ディスカッションは始まらないのである。

この頃、政治家もTVのコメンテーターですら基調提案や理解を深めるのに

パネルを持ち出すではないか、今回のパネラーのだれひとりパネルを提示

する人はいない。つまりパネリスト自身がこのテーマについて真意に思考

して参加していない証である。手ブラできて、テーマにたいする提案もな

く、こんなことやってますと自己宣伝と楽屋話に終始し、それでチョン。

パネル・ディスカッションとは、「テーマ」にたいする意見をパネラーか

ら提示され、「それとは違う考えですが」というパネラー相互のやりとり

があり、「そう思いますが、少し付け加えさせいください」とか「それは

認識不足だと思いますが」とか参加している人たちとのやりとりが随所で

半畳のように入るのが「パネル・ディスカッション」だと思って参加して

いる。

司会する人は、この流れを効果的につくる役割であって、自分の意見をのべ

るとか、結論づけるとかという立場にはない。

前回のシューライブもそうだが、取り仕切る人が、自分の考えに帰着させ結

論をだし締めくくっていたが、どうもこの司会する人は自分の立場がわかっ

ていない。今回はさらに暴走した。

その司会する人が、参加者の発言をパネラーに振り向けるどころか、その意

見にたいして激怒して、くってかかる不様をみせつけられたとき、この傲慢さ

はどこからくるのだろう。パネラーもシューフィル新派の仲良しクラブで固め

主催するものにとっては気持ちのいい[場]にはなっただろうが、それを参加

料までとる心臓もみあげたものである。シューフィルというメディアをかさに

した傲慢さではないか。

メディアとは双方向のコンテンツをはこぶ仲立ちにすぎない。問題はコンテン

ツの中味のはずだ。

このような深刻な「テーマ」を設定するからには、シューフィル自身の現状認

識と周到な準備、設定した「テーマ」を客体化しパネリストと共に受け手自身

が考える機会をつくってこそ意味がある。

このようなテーマ性は、シューフィル自身が独自で主催すべきもので、

メディアの見識として業界のひも付きで安易にやるべきことではない。

やるとしたら、シューフェアを司る業界自体が主催すべき事柄である。

前回参加したときに主催者にこう告げた「主催者側だけ心地いい場にするわけ

にはいかないよ」と。

手づくり靴を仕事にする、汎用の仕組みを40年かけてつくりあげ、その職歴

は一貫してコミュニケーション・セオリーを基盤にクリエイティブ、マーケテ

ィング、プロダクトとつみあげ、業界に先見の節目をいくつかきざみ実践し実

証してきたモゲ・ストリーこそ、今回のテーマにふさわしい話であり、参加し

た人がいちばん聞きたい話であっただろう。

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このサイトのコラムで前に「シューフイルにたいするメディアリテラシィ」の

一文を呈したが、今回参加して、これからもシューフィルの催事 には積極的に

参加して、シューフィルが発信する業界に軸足をおいたコンテンツから、発信

する側の資質をみきわめ、情報を読み解き、批判すべきは批判し、双方方向で

意見を活発にしなければと思っている。けして野放しにするわけにはいかない。

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早急に「モゲ・ライブ = 無名塾」を立ち上げたい。

つづく。

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