2005/ Mar _ 29

再びウディ・アレン

ここ2、3年に撮ったウディ・アレンの映画が4月から6月にかけて、たてつづけに公開される。

「さななら、さよならハリウッド」、「エニシング・エルス」、「メリンダとメリンダ」 の3本、

アレンのフアンにとっては至福のときとなる。

かっては、アメリカ映画界には、ハリウッドとは一線を画し、ニューヨークを舞台にシニカルで

シャレタ映画を撮り続けるニューヨーク派といわれる映画人が数多くいたが、

いまではアレン一人になってしまった。

「さよなら・・・」の原題は「ハリウッド・エンディング」で、エンドマークを失ってしまったと云わ

れて久しいハリウッドの映画業界の内幕を暴きながら、かってハリウッド映画をが大事にして

きたハッピーエンドを逆手にとって演出してみせるとは、さすが皮肉屋アレンの面目躍如とい

うところ。期待している。

「WILD MAN BLUES」の紹介のときにも書いたが、私は、アレンの映画だけでなく、アレン

のライフスタイルに共感している。

以前に、西武デパートの広告で、糸井重里の出世作になつた 「おいしい生活」 というヘッド

は、アレンのライフスタイルを全面に出したものだった。

普段着で家を出て、歩いていける馴染みの場所でカメラをまわし、8時間、仕事をこなす。

月曜日はライブでクラリネットをふいてジャズにとけこむ。どんな場合でも日頃のペースをく

ずさない。つくづく 「いいなー」 と思う。

着古した普段着のニューヨークで生きるアレンの息づかいが感じるアナログなものづくり

は、手づくりをする者にとって、こうあらねばと、つくづく思い知る。
 
日頃とは、とにかく好きものしか見ない、話さない、聞かない、イヤなものには近づかない、

だから気張らなくてすむ。

アレンを見ていると、ワガ・ママに生きるとはこういうコトなんだと納得する。

手づくりは、ワガ・ママでありつづけ、本音でしか生きるコトができない。

「さよなら、さよならハリウッド」は4月23日から恵比寿のガーデンシネマで上映される。

写真は「さよなら、さよならハリウッド」の一場面。

f_050329

初日の初回上映は、待ちきれない人たちが駆けつける。

楽日の最終回は、都合でそれまで来られなかった人たちが、あたふたと駆けつける。

私は、いつもどちらかになるが、並んで待つ人と無言ではあるが、何か強いきずなで繋が

れている、この感じが好きだ。

特にこの日、一人で並んで待っている女の人はみんなステキだ。

カテゴリー:日々考日 | Edit