2005/ Mar _ 25

節目を迎える。

ワーカーズの一年にわたるカリキュラムは本日をもって修了する。

2年目は、それぞれワークアップ、ディヤーズのいずれかの選択肢に沿って4月から新たな始まりとな

る。

何も知らなかった1年前と違って、この1年は、ワーカーズにとっては自分の資質を確実に、目に見える

カタチで積み上げてきた自信は大きなものがあると思う。

節目の挨拶で3つのコトをはなす。

一つ目は・・・

「自分で考える」「自分で考えられる」「自分できめる」「自分でやりあげる」ワーカーズは、手づく

りクツを通して、「一人が一人で在る」ための生きる技術とは何かを身につけ実践する修練場としてい

る。

その要は、「自分で考える」コトができるようになるコトだ。

きょう日、情報シャワーのなかで、自分にとって必要な情報を選びだす能力は「自分で考える」コトが

できるか否かの問題だ。

情報には、発信者の意図がある。とくに思惑につけ込んでくる商売上の「揉み手て情報」は、その意図

を読み取り、安手の情報にのらないためには、それなりの不断の知力がいる。

あいかわらず情報の上澄みだけで右往左往する人は、アミューズメント・センター化した養成機関に

集まり靴難民化に拍車が益々かかっていくだろう。この現象は追跡していくつもりだ。

クツのシゴトを自立自在にしたいと考えるなら、よけいな情報に惑わされないで目的に適った技能を修

得できる検索能力がいる。

自分固有の情報収集装置をしかけ、自分にとって意味ある情報を取捨選択して生き抜く能力にしなけれ

ばならない。

二つ目は・・・

「クツから離れないでいるコト」「出来るだけクツから離れるコト」

クツをつくるコトからは離れないが、

クツは何のために在るのかを自問自答できるためには、クツから離れるコト。

「離れないコトと離れるコト」この緩急をつけながら、クツを客体化するコトを忘れてはならない。

クツづくりの技芸の穴をほりすぎて、穴から出られなく自滅する人を多く見て来た。

客体とは、暮らしのコトで見え、暮らしの用美がわかり、感性豊かな暮らしを求め、身じかな問題から

考えなおし、暮らしの仕組みを変えるすコトだ。そうすればクツも変わってくる。

三つ目は・・・

1年前、ワーカーズの初日にも話したが、リンドバーグのスピリット・オブ・セントルイス号が工房の

上空をパリに向けて飛行している。

目的に向かって、飛び立ったら途中は大西洋、頓挫は死を意味する。何が何でも目的地に到達しなけれ

ばならない。

目的地へ向かって、リンドバークがニューヨーク郊外の原っぱを飛び立った。

スピリット・オブ・モゲワーカーズ15期号が今日、それぞれの目的地へ新たに飛び立つ。

3_25_6

モゲワークショップの履歴、30年の軌道を紹介する。いかに形成されてきたか時間をつめて見るのも

何かの参考になるだろう。

IMG_2105

「ワニ」はクツづくりには固有で象徴的な道具。鰐から名づけられているのは衆知のコト。

その鰐をキャラにしたバッチを、節目の記念にワーカーズひとり一人に手渡す。

バッチの裏には「15期巣立ち」と刻印してある。

「巣立ち」バッチは白色だが、工房を立ち上げたワーカーズOBは緑色のバッチになる。

「白色」から「緑色」にいたるには間があるが、自分のペースで地道に無理しないでやりあげていくの

が良い。

3_25_11 3_25_17 3_25_15

いよいよ「祝、節目寿司パーティー」になる。

まずは、この1年をやりあげてきたコトに「乾杯 ! 」

学校のいちばん良いところはシゴトを通じて一生つきあえる同志ができるコトだろう。

3_25_19 3_25_48

モゲさんの「手」を撮らせてくださいと云われる。

考えてみると、すべて「この手」からモゲワークショップがはじまった。感無量。

3_25_50

手を握り拳にして、天に向かって力いっぱい突き上げ「えいえい、おー」の三唱で15期を〆る。

この日、自分で手がけたクツを履いているワーカーズの足元。大仰に卒業展をしなくとも、いつも云う

コトだが、この日常茶飯美こそ手づくりクツの美学。

3_25_54

ワーカーズ15期生の記念撮影。幸多いコトを願う。

3_25_55
カテゴリー:日々考日 | Edit